第111回日本内科学会総会・講演会に出席し、最新の知見を学んで来ました。

第111回日本内科学会総会・講演会に出席し、最新の知見を学んで来ましたので、自分のメモをもとに「学会報告」をいたします。

(注意)あくまで私の聴講メモですので記載内容が正確でない可能性があります。責任は負えませんのでご了承ください。

教育講演15 心不全に対する疾病管理 北海道大学筒井裕之先生
心不全治療の重要な点は急性増悪を防ぐことである。
慢性心不全とは 心筋障害をきたす器質的心疾患があり低心機能状態となった状態である。
心不全の平均年齢は71歳で、とくに女性は80歳代が最も多い。
基礎疾患の頻度は虚血性心疾患32%、弁膜症28%、高血圧25%、心筋症20%。
心不全の合併疾患は高血圧53%、糖尿病30%、脂質異常症25%、脳血管疾患21%、腎不全12%、貧血21%、喫煙歴35%、など。
心不全は急性増悪のたびに心機能が階段状に悪化する。
心不全患者の死亡率年率7%、再入院率は20−25%。
心不全増悪で入院する要因はアドヒアランス不良が約半数であり、食事33%(塩分制限、水分制限ができないということ)、薬剤服用不良12%(服用忘れ、飲み間違いなど)。
再入院群の検討では、外来通院率が低い、社会的支援率がひくい、などが判明した。
●治療・取り組みについて:(これがこの講演のもっとも重要な部分)
慢性心不全に対する患者指導・支援 に関する論文では (RichらNEJM1995)
看護師による退院指導の強化、退院後の社会資源の利用、電話によるフォローアップ により再入院率を50%減少させた。
日本循環器学会による慢性心不全治療ガイドライン2010では
体重測定と増悪症状のモニタリング
… などが推奨されている。
慢性心不全に対する疾病管理・介入方法(番号順に最近のとりくみ)
1.情報通信記述を用いた患者モニタリング・相談支援
2.看護師による心不全外来
3.医師あるいは看護師主導の心不全外来
4.多職種による介入
など。
J−HOMECARE 試験
慢性心不全患者168例を在宅管理群84例と外来受診のみの84例に無作為に割り付けた。在宅管理群は退院後14日以内に看護師が訪問・患者指導を実施しその後、同じ看護師が電話フォローアップを週に1回、6カ月後まで行った。
1次エンドポイント抑うつ・不安、QOL、 2次エンドポイント心不全増悪頻度 とした。
半年間の観察期間中は1次および2次エンドポイントの両者ともに減少させた。
患者に心不全の急性増悪を発見してもらうための具体的指導が重要で
減塩の重要性と減塩の具体的方法を指導
心不全症状・兆候の早期発見方法を指導
浮腫を写真をみせて指導
毎日体重測定

このような指導を最近は医師だけでなく看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士など多職種が行う。
HITACHIと北海道大学がICTを活用したセルフケアを取り組み研究している。
疾病管理として心臓リハビリテーションの時に教育・指導を行う。
最後に、かかりつけ医と連携については一言だけ、かかりつけ医を利用して行う としかなし。

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