2023年4月学会発表しました。

2023年4月28日から30日に、第63回日本呼吸器学会学術講演会が開催され、学会発表いたしましたのでご報告します。

他剤からブリーズヘラー製剤(BH)に変更した喘息症例におけるBHの有効性・安全性・使用感の評価 ~アンケート調査を含めて~

【緒言と目的】喘息治療において諸因からBHに変更した症例を検討し日常臨床における有用性を考察した。

【方法】他剤で副作用あり(嗄声、筋痙攣、振戦)、服薬アドヒアランス不良、吸入薬剤複数併用で煩雑、治療効果不良、残存症状あり、呼吸機能検査悪化あるいは良好等の理由でBHに変更(等価、step up/down)後、前向きに観察した。1か月以上継続症例では良点、悪点についてアンケート調査した(N=150、有効解析症例129)。【結果】変更目的別の前後の件数は以下のとおりである。嗄声5件→BHは0件、同様に筋痙攣12件→4件、振戦5件→0件、アドヒアランス不良33件→3件、呼吸機能検査悪化31件→改善15件(等価:9件、step up:6件)、症状悪化15件→改善12件(等価:3件、step up:9件). 良点:全く吸入忘れない58.1%、吸入確認できる60.5%、残がわかる45%、1剤で簡便32.6%、悪点:手技上の失敗(週1回以上)62.7%、むせ46.7%、セットが面倒13.3%であった。【考察】服薬不良要因がある患者ではBHの使用で克服できる場合があり、患者満足度に寄与すると考えられる。

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