1.2019年12月まで福山市民病院にて気管 支鏡検査のお手伝いをしておりました。
●開業前は呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡専門医であったので、その技術を生かして福山市民病院での「気管支鏡検査」に従事しておりました。(気管支鏡検査の経験は約1000件)
気管支鏡検査の様子
このように、私は現在も最先端の診断のお手伝いをさせて頂いております。
●「咳喘息」という診断を最近よく耳にします。医師から咳しか症状のない喘息だと説明をうけたと患者様から教えてもらいます。しかし、本当に咳喘息と診断するには肺機能検査が正常で、しかも「気道過敏性試験」という喘息症状を誘発する検査(実施には1時間から2時間を要します)が陽性であるとき確定します。
私は「気道過敏性試験」を自ら実施し、診断の難しい「咳喘息」の確定診断に寄与しています。
2.地域の医療機関から呼吸器専門医として認知されており、診断困難症例や難治症例を紹介頂いております。
例1:ステロイドホルモンの内服や点滴を行っても症状が高度に残存する気管支喘息症例
例2:息切れ・咳を訴えるも、他院では診断がつかずご紹介いただく症例
例3:肺炎として治療されるが難治で、診断についてセカンドオピニオン的に紹介いただく症例
例4:精神科・心療内科で身体表現性障害などの仮診断をうけるが、経過が典型的でなく基礎疾患に呼吸器疾患がないかを診断希望されて紹介いただく症例
などです。
例1のような難治性喘息の患者には、メポリズマブ、
3.井原市立井原市民病院内科 と連携をとっています。
井原市民病院院長に招聘されて、2013年1月から2014年3月まで非常勤医師として同病院に勤務し、呼吸ケア・リハビリテーションチームを立ち上げました。
現在もリハビリチームスタッフは活動し、慢性呼吸器疾患患者に手厚いサポート・医療を提供しています。当院に受診されている患者さまも呼吸リハビリの必要があればご紹介させて頂いております。
井原市民病院 呼吸ケア・リハビリスタッフ一同
慢性呼吸器疾患患者の診断と治療方法について、病院スタッフ(看護師、理学療法士、作業療法士、臨床工学士、薬剤師、検査技師)に指導教育のお手伝いをしております。
呼吸ケア・リハビリスタッフが中心となって指導し、病院スタッフ、井原市医師会の先生方やコメディカルの方々も参加され、みのりのある研修会となりました。
井原市民病院長もNPPV実習に参加されました。
- 呼吸リハビリテーション手技
- 在宅酸素療法導入教育用パスと患者指導用資料の作成
- 在宅NPPV療法の導入方法、及び急性期・慢性期利用のテクニック
- 慢性呼吸器疾患の診断とケア、胸部レントゲンなどの画像診断の見方
- 吸入薬の注意点・ピットフォールの指導
呼吸介助法実習風景
2013年5月16日に井原市立井原市民病院において、呼吸ケアリハビリテーションチームによる第一回オープンカンファレンス が開催されました。
井原市の呼吸器リハビリの現状分析と呼吸ケア・リハビリテーションの必要性について講演したあと、呼吸介助の実技指導がおこなわれました。会は好評で今後も継続予定です。
2013年6月22日 広島国際会議場において『第6回広島呼吸ケア研究会』参加人数約400名(代表世話人広島大学大学院分子内科学 准教授 服部登先生)が開催されました。
当院院長は教育セミナー「NPPVを実践してみよう」の講演を行いました。講演では、NPPV療法の適応疾患や適応病態の理解と、NPPVの装着実習を通じて操作方法の理解を深められるように解説しました。
2013年7月25日 三原市医師会病院において「NPPVを実践してみよう」の講演を行いました。
2013年10月17日 第52回自治体病院学会に、井原市民病院呼吸リハビリチームが発表しました。
2013年10月17日から18日の2日間、第52回全国自治体病院学会が開催されました。私が非常勤医師として指導させていただいた井原市民病院の呼吸ケアチームが発表いたしました。発表内容は、呼吸器専門医が不在の病院で呼吸ケアチームの立ち上げから成果まで1年間の活動をまとめたものです。井原市民病院のスタッフは非常に精力的に活動され、在宅酸素療法導入パス、呼吸リハビリ導入パス、在宅NPPV導入パスなどを作成して診療に活かした結果、1年間で呼吸リハビリの単位数は約3倍、在宅酸素療法処方件数は1.5倍となり、その実績が評価されました。
「優秀演題」として表彰され、論文化されました。